*短編B L*キミに夢中
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ガチャッ
大学から家に帰り、扉を開ける。
「お帰り~!」
佐田君は、床に寝転がってケータイをイジっていた。
机の上には大量の未開封の酒。
“お帰り、大学お疲れな!”
…思い出してしまう、タツ君を。
「おっし、冬夜も帰ってきたところで、はじめますか!」
「え…なにを?」
「愚痴大会。」
そう言って、佐田君はにいっと笑った。
「まぁまずは座れよ!
今夜は無礼講だぜ!!」
「僕の家なんだけど…」
「ケチケチすんなよ~!
さーさー、落ち込んだときは酒の力を借りましょーってね!
ほら、冬夜も飲めよ!」
「いや、僕お酒弱…」
「ちょっとならへーきだって!」
「じゃあ、少し…」
進められるがままに、僕はチューハイを一口飲んだ。