はい 死神さんです
1話目~運命~
どこまで行くのだろうか?

暗闇の中を同じ方向を女性は黙々と歩き続けていた。

ふと、光が見えた!

その光を通ると―

雲一つ無い青空の下に僕らはいた。その中央に・・・

【運命屋】

うんめい・・・や?

「あ、あのここはどこですか?」

「ようこそ、運命屋へ」

「は?」

意味が分からない。てか今までこの人の話についていけない・・・。

「すみませーん、早く来てくださーい。」

いつの間にか、女性は運命屋のドアの近くに立って僕を待っていた。

急いで歩み寄る。

カランカラーン

ドアを開ける。中はアンティーク調の部屋だった。

部屋の隅にあった椅子に誰かが座っている。女性はその人に話しかけた。

「こんにちわ、ダニアさん。」

話しかけられた、人はゆっくり顔を上げる。その人は青年だ。

ダニア「なんだ、リコルか・・・何用だ?」

リコル「彼の運命を聞きに来たんです。」

ダニア「あー・・・ハイハイ。」

うーんと、あの白い髪の青年がダニアさん。

黒髪の女性が・・・リコルさん。

相変わらず話についていけない。

「あ、あの!話についていけないんですけど・・・。」

リコル「え?あっごめんなさい。詳しくお話致します。」


僕とリコルは椅子に向かい合って座った。

リコル「では、まず自己紹介を。私はリコル、この運命屋でお手伝いしています。
ここはあの世とこの世の境目です。運命屋はその人のこれからの運命を決める大切な場所。」

「はぁ・・・。」

リコル「ハハハ・・・。貴女は確か前世の記憶が曖昧でしたね。えーと貴女のお名前は?」

「・・・なまえ?僕のなまえ・・・は。」

リコル「他に覚えていることは?」

「・・・・・・何も分かりません。」

リコル「そうですか。では、ここで色々決めちゃいますか。」
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