はい 死神さんです

リコル「うーん、まずは名前から決めましょうか。」

「ハイ。」

リコル「そうですね~。」

リコルは立ち上がり、本棚から1冊の本を取り出した。

パラパラパラパラ パタン。

リコル「いい名前がありませんでした。すみません。」

どうやらさっきの本は名前辞典のようだ。

ダニア「おーい、シグメの運命書持ってきたぞ。」

リコル「ありがとうございます・・・ん?ダニアさんシグメってなんですか?」

ダニア「この少年 記憶が曖昧なんだろ?名前だって覚えていないんだったら【シグメ】って名前にしよ
うと思ってな。」

「シグメ・・・?」

ダニア「そうだ!お前は今日からシグメだ。」

シグメ「ありがとうございます。大切にします。」

リコル「名前は決まったっと。シグメ君の運命書貸してください。」

ダニアから運命書を受け取ったリコルは運命書を見て真っ青になった。

シグメ「リコルさん?」

リコル「ダニアさん・・・これ、本当ですか?」

ダニア「あぁ、俺の運命書には間違いなど無い!」

リコル「そんな・・・。シグメ君驚かずに聞いてください。」

シグメ「ハイ・・・?」

リコルはシグメに運命書を渡した。

そこには大きな文字で

【死神】

と書かれていた。

シグメ「これって。」

リコル「シグメ君のこれからの運命は死神として生きていかなければ行けないって事です。」

シグメ「そうですか・・・。嬉しいです。」

リコル「え?」

シグメ「生きる目的が出来た気がします。」

リコル「貴方が良いのなら結構です。では任命書を書きましょう。」

死神の任命書には書く欄が2つあった。

1つは「死神になる者」

もうひとつは

「死神になる者の管理人となる者」
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