りんの一途な恋物語。
キーンコーンカーンコーン。
「りーん!テストどうだった?!」
授業の終わりのチャイムと
ほぼ同時に私に駆け寄ってきたのは
クラスメイトの藤原瞳。
瞳とは中学からの仲であり
高校でも同じクラスになったので
毎日一緒に行動している。
「んー、まぁまぁだったよ!」
私の嘘つき!
何がまぁまぁだったよ!だよ。
でも瞳は頭がいいから
こんな低い点数は見せられない…。
「そっか!何点だったの??」
「んー…と、70点くらい、かな。
ひ、瞳は??」
「私?私は90点だったよーん!」
そう言って瞳は顔の横でVサインを作って見せた。
「うっわー!羨ましい!やっぱり瞳、頭いいね!!」
瞳は中学の頃からクラスでずば抜けて頭が良かった。