新社会人の私と不機嫌な若頭


「どう?その後……」


美鈴さんは心配半分、興味本位半分な笑みを浮かべて聞いてくる


『全くですね……』


「……まじで?…やばくない?」


そうなの……やばいの。
涼介さんと暮らし始めて
涼介さんは私にべったりなのに
……夜の営みが全くない。


夜はただ、抱きしめられながら寝る
悪戯もされるけど
その行為には発展しない


もしかしたら嫌なのかなって
すごく考えて、美鈴さんに相談した


『……やっぱり、アレが関係してるんでしょうか?』


アレ……
私が監禁され
毎日のように俊太郎さんに
抱かれていた事……。
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