新社会人の私と不機嫌な若頭
「……杏奈?」
『……ごめん』
そのごめんが無性に愛おしい
杏奈を抱きしめて、少し出たお腹に触れた
「聞いてるか?俺の子供」
「ちょっとだけ、杏奈を借りるから、お前は大人しく寝てろ、いいな」
そのやり方が可笑しかったのか
杏奈はクスクス笑った
『なに、それ……もう、涼介さんったら』
「ん?ちゃんと言ったぞ?」
杏奈のお腹に触れていた手を
上へと滑らせ胸へと触れる
『あっ……んっ……』
やっぱり杏奈の声は俺を欲情させる
けど、今日は……いや、今は
抑えなきゃ……な。
妊娠発覚以来、初めてだったけど
久しぶりに杏奈を堪能した
激しくできない分、
ゆっくり時間をかけて愛した。