新社会人の私と不機嫌な若頭
朝、目をさますと
珍しく俺の隣でスヤスヤ寝ている
いつも、俺より早く起きている
……加減したつもりだったが
やっぱり杏奈には負担だったか。
俺は杏奈を起こさないように
ベットから出てリビングへ向かった
自分でコーヒーを淹れ
ソファで新聞を読む
リビングに一人……
静かだ。
杏奈がいて当たり前の生活
寝室を見れば、まだスヤスヤ寝ている
俺は静かに家を出た
起きて寝坊したって気がついたら
杏奈のやつ……慌てるな
そう思ったら笑える
早く焦った杏奈から電話が来ないかと
柄にもなくワクワクしていた