新社会人の私と不機嫌な若頭


『……なんかね、愛されてるのはわかるの。けどね不安になる……抱きしめて欲しい時だってある、キスしたい時だってある。けどうまく言えない自分がいる』


『私が怒ったの、初めてだったからオドオドして、私と目を合わせないの……本当にムカつく……けど新たな一面が見れて嬉しい自分もいた』


そう言うと涼介さんは鼻で笑った


「情けねえ男だな」


『ふふふっ、可愛いでしょ』



そう言うと涼介さんは私の頭を引き寄せ
自分の頭とコツンとぶつけた



「悪かった。自分でも驚いている、杏奈が怒ったのをみて、正直どうしていいかわからなくなった……すまん」


涼介さんの声が弱々しく感じた
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