新社会人の私と不機嫌な若頭
「ダイエットして、どうするんだ?」
「何のためのダイエットだ?」
「……誰のためだ?」
これには流石にビックリだ
涼介さんに説明しても納得してくれず
『前はここにお肉は無かった』
そう言ってしまったのが最後
「どこだ。見せろ」
その言葉に涼介さんに拘束され
衣類は剥ぎ取られ
どこだ?と薄笑いを浮かべながら
そこを舐められる始末……
「抱き心地いいから、痩せるな」
その言葉でダイエットは断念
宣言しないでやれば良かったけど
食事チェックが入るから…ははっ
なんだかんだ言っても
涼介さんに言われたら
断れないし、了承しちゃう。
いつものようにお弁当屋さんにいき
注文をして出来上がりを待つ
…………、
やっぱり視線を感じる
その方向へ目をやっても誰もいない
…………あそこのミラー
道路の標識にあるミラーに
視線を感じる方向のある物を写していた
黒ずくめの……男性?
黒いパーカーに頭にはフードをかぶって
人目につかないようにしている
その日以来、私は視線を感じたらコンパクトを使って、その視線の先を確認した