新社会人の私と不機嫌な若頭
「あんたのことなんか、考えてないわ。涼介は私の事を見てくれてる」
そう言って笑って吸っているタバコの煙をふーっとかけてくる
『げほっ……げほっげほっ……』
最悪……なんなのこいつ
「何?その目……近いうちに離婚届持ってくるわ、楽しみに待ってなさい」
そう言って吸っていたタバコを消そうと
地面につけたと思ったら
『ゔーーっ。ぎゃーーっ』
私の足でタバコを消した
「何やってんだよ!止めろよ」
さすがに彼も怒って止める
私は痛さに耐えられなく
足を抑えようとしたけど、彼に止められた
「ちょっと待ってろ」
そう言って彼は部屋から出たけど
すぐ戻ってきて処置をしてくれた
彼は処置をしている間
ずっとあやまっていた
「悪い、本当はいい奴なんだよ。」
そう繰り返して言っていた。