新社会人の私と不機嫌な若頭
『……あの、人…。傷……手当、してく……れたの。あの、ひとは、優し…い』
なんとか伝わったんだろうか
涼介さんは、わかってるって言って
女の方へと向かった
「涼介、私はその女みたいに簡単に股を開いたりしない。涼介だけを愛してる」
涼介さんは私を誰かに託した
それがわからなかったけど
多分……三宅さんだ
「はぁ?それはてめぇだろ?誰にでも股広げてヤらせるのは……」
「悪いが、お前の何倍も杏奈はいい女だ。杏奈を助けるために、お前を利用した」
「杏奈がいなくなった途端、お前が出てきたからな…杏奈を助けるために、少々時間がかかっちまったが……」
「涼介、やり直そうよ」
女の甘ったるい声が聞こえた
その瞬間、嫌な音とうめき声が聞こえた