新社会人の私と不機嫌な若頭


「朝までコースがいい?昼までコースか?……それとも夜までコースがいいか?」


それを聞いてきたのは
もう何度も絶頂を味わい
肩で息をしている最中


『……まで』


朝まで……。
本当なら今すぐ終わりにして欲しい
いくつ身体があっても足りない


「ん、了解。夜までだな」


もう否定もできないくらい
私は何度も引き戻され愛される


何度、もう無理と言ったことか…
それでも涼介さんは手を止めない


常に愛しそうに私に触れる


『りょ……すけ。……』


そう言って、意識を手放してしまった


愛しそうに触れる手
愛しそうに呼ぶ私の名前


涼介さんとまたずっと
ずっといられるんだと安心する
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