風に運ばれて~マシュの想い出~[短編]
あなたには愛嬌がありましたが、あまり鳴きませんでした。
寝室のドアの前で、「開けてよ」と一言、鳴くくらい・・・
一度だけ、屋根から下りられなくなったあなたが、「降ろしてよ」と一生懸命に可愛い声で鳴いている姿を見ました。
あなたは、あまりにも早く親から引き離されたせいか、あまり鳴かないかわりに、しょっちゅう腕を吸っていましたね。
「ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ、・・・・・」
手をグウ、パー、グウ、パーしていて、まるで、お乳を吸っているようでした。
梅雨の季節になり、湿った風の吹く頃のキッチン
あなたは夕食の支度をしている私のところへ来て「散歩にいこうよ」・・・
私の足元で寝転ぶあなた。
寝室のドアの前で、「開けてよ」と一言、鳴くくらい・・・
一度だけ、屋根から下りられなくなったあなたが、「降ろしてよ」と一生懸命に可愛い声で鳴いている姿を見ました。
あなたは、あまりにも早く親から引き離されたせいか、あまり鳴かないかわりに、しょっちゅう腕を吸っていましたね。
「ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ、・・・・・」
手をグウ、パー、グウ、パーしていて、まるで、お乳を吸っているようでした。
梅雨の季節になり、湿った風の吹く頃のキッチン
あなたは夕食の支度をしている私のところへ来て「散歩にいこうよ」・・・
私の足元で寝転ぶあなた。