風に運ばれて~マシュの想い出~[短編]
私が、一度だけ、不意に寝室へ上がろうとしてドアまで行くと、あなたは取り残されたと思い、必死でドアの所まで・・・

「カツ、カツ、カツ、・・・」と三本足とは思えないほどの勢いで来たのです。

私は、驚きました。

そして後悔したのです。



「ごめんなマシュ・・・もうこんな事は、しないからな」



あなたを抱き上げて、私はあなたに謝りました。

それからはドアの前に、あなたが立って待ち始めると、私はすぐに、あなたを抱いて寝室に上がるようにしました。

その後、右後ろ足先の壊疽になった部分が、なかなか良くならず、僅かですが悪化しているようにも見えます。

結局、飲み薬を一種類増やされて、それで様子を見ることになったのですが、私は心配でした。
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