風に運ばれて~マシュの想い出~[短編]
「そろそろ、お見送りは宜しいでしょうか」

止まっていた時間が動き出す。

「宜しくお願いします」

あなたの棺が納められている霊柩車のドアが閉められていく。

「マシュ・・・マシュ・・・」

心の中で、叫び続けている。

もう戻っては来れないのだ・・・それは解っている。

諦めてはいる・・・しかし・・・

心が離れない。

マシュから離れられない。
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