僕が歌えば、君が来る。
>>3
次の日から先輩とのボイトレが始まった。
先輩のボイトレはとても厳しかった。
でもその分、本当にいい声で歌えるようになっているように思えた。

「だいぶ上手くなったなぁ。」
「……本当ですか。」

嬉しくて思わず頬がゆるむ。
先輩の前では大分、ポーカーフェイスじゃなくなってきている。
……きがする。

「遠藤、だいぶ笑うようになってきたな。」
「っ!…………そうですか?」
「あぁ、といっても俺の前でだけだな(笑)しかも二人の時だけ(笑)」

先輩にそんなことを言われ心臓がはねた。
しかもすごいいい笑顔って、ずるくないですか……。

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