僕が歌えば、君が来る。
パチパチパチパチパチパチパチパチ
「完璧じゃねえか!!!」
「……ありがとう、ございます。」
すごく完璧に歌いきれた。
自分でもそう思った。
先輩がすごく褒めてくれる、それが嬉しくて嬉しくて。
「今日はもう遅いから帰るぞ」
「……もう少し、歌いたいです。」
「だーめだ。喉壊すぞ。」
「……どうしても?」
「どうしても。」
「…………。」
「んな顔してんじゃねぇよ。」
「わっ」
先輩はそう言って頭をなでてきた。ぐしゃぐしゃって。びっくりした、すごく。でも、嬉しかった。恥ずかしかった。
少しだけ先輩の顔が赤く見えるのは、夕日のせいだろうか。
自分の顔が熱く感じるのも、夕日のせいだろうか。
「ほれ、片付けろ。」
「……はい。」
その日はそのまままっすぐ家に帰った。
……ように見せかけてどっかによる。
なんてことをしたかったけど、先輩に行動を読まれて家まで送ってもらった。
そのあいだはほとんどしゃべらなかった。
明日のオーディションの話をして終わった。
何だか気恥ずかしくて、しゃべれなかった。
「完璧じゃねえか!!!」
「……ありがとう、ございます。」
すごく完璧に歌いきれた。
自分でもそう思った。
先輩がすごく褒めてくれる、それが嬉しくて嬉しくて。
「今日はもう遅いから帰るぞ」
「……もう少し、歌いたいです。」
「だーめだ。喉壊すぞ。」
「……どうしても?」
「どうしても。」
「…………。」
「んな顔してんじゃねぇよ。」
「わっ」
先輩はそう言って頭をなでてきた。ぐしゃぐしゃって。びっくりした、すごく。でも、嬉しかった。恥ずかしかった。
少しだけ先輩の顔が赤く見えるのは、夕日のせいだろうか。
自分の顔が熱く感じるのも、夕日のせいだろうか。
「ほれ、片付けろ。」
「……はい。」
その日はそのまままっすぐ家に帰った。
……ように見せかけてどっかによる。
なんてことをしたかったけど、先輩に行動を読まれて家まで送ってもらった。
そのあいだはほとんどしゃべらなかった。
明日のオーディションの話をして終わった。
何だか気恥ずかしくて、しゃべれなかった。