完璧男子に興味なしっ!


……遠慮なんかしてない。


親しくもない人に頼み事なんか普通はできないと思う。



「も、もう大丈夫です!本当、1人で大丈夫……」



私は神城君から目をそらすと、慌ててプリントをかき集めた。


彼が拾った分のプリントも、奪い取った。


……つもりだったけど、プリントは彼の手から抜けない。



「……あの?」


「……はあ、めんどくせ」



……はい?


今の神城君が言ったよね?


聞き間違いかと思って、私は彼を見上げて驚いてしまった。


さっきまであった、仮面のような笑顔が全くない。


冷めた目で私の事を見下ろしている。


も、もしかしてついに本性を表したとか?!


やっぱり、今までのは作ってたんだ……!

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