完璧男子に興味なしっ!
誰も知らない
「おはよう、桜葉さん」
「……お、おはよう」
次の日。
登校したら、生徒玄関で神城君と会った。
私を見て、いつものような仮面のような笑顔で挨拶をしてきた。
昨日の事が夢だったんじゃないかって思うくらい、驚いた私。
上靴にはきかえながら、首をかしげていると、
「昨日の事は夢じゃないから」
私の心を読んだかのように、耳元で囁いてきた神城君。
ビクッとして顔を上げると、彼はフッとイジワルそうに笑った。
「つか昨日、電話待ってたのに」
「えっ?!あ、でも、何とか自分でできたから……」
「へぇ?ま、いいや。後で番号教えてくれれば」
昨日、何とか自分の力で課題を終わらせた私。