完璧男子に興味なしっ!
神城君は何か言いたそうな顔をしていたけれど、私がすぐに目をそらしたのでそれ以上は何も言わなかった。
……びっくりした。
まさか、女の子たちの前でそんな怖い表情するなんて思わなかった……。
「……はあ」
お昼休み。
友達のいない私は、いつも静かな裏庭でお弁当を食べていた。
静かで誰も来ないこの場所は、お昼休みをゆったり過ごすのに適した場所。
誰にも邪魔されずに本を読んだり、スマホのアプリを楽しんだりするんだけど。
今日は気分が重い。
多分、みんなの前で神城君にかばわれたせいだ。
周りの女の子たち、すごいびっくりした顔をしてたなぁ。
神城君があんなに低い声を出して、怖い顔をするなんて想像もした事がないんだろう。