完璧男子に興味なしっ!
苦手なら気にしなきゃいいじゃんって思われるかもしれないけどさ……。
「神城君、ココわからないんだけど教えてくれる?」
「いいよ?ここは……」
教科書を胸に抱えた数名の女の子が、隣の神城君の席までやってくる。
……そうなんだ。
私、神城君の隣の席なんだよね。
うるさいから休み時間に席を立つんだけど、そうなると、授業が始まるまで自分の席に座れなくなってるんだよね。
いつも誰かが占領しちゃって。
でも、だからって休み時間に座ったままでいると……
「ちょっと、邪魔なんだけど」
神城君に群がっている子達に押されて、こんな風に文句を言われてしまう。
あーあ、早く席替えしないかなっ!
うんざりなんだけど、こんな生活。