完璧男子に興味なしっ!
何も意識する事なんかない。
だって、神城君は私の事なんか何とも思っていないのだから……。
「……ない」
夕飯を済ませて、部屋に戻ってきた私。
英語の和訳の課題をしようと、カバンを開けたけれど、教科書が見当たらない。
もしかして、また忘れた……?
「何でこう、私って鈍くさいんだろう」
今日は、ちゃんと教科書をカバンに入れたのか確認をしていない。
神城君から逃げるように教室から出ちゃったし。
時計を見ると、まだ8時前。
今から行けば、幽霊が出る8時半までには学校に入れるはず!
私は慌てて支度をして家を飛び出した。
この前は、神城君がついて来てくれたけれど、今日は1人で行かなくちゃならない。