完璧男子に興味なしっ!
「えっ?」
本当に突然の事で、抵抗すらできなかった。
驚いた時には、バタンッと私の後ろの扉が閉じられていたんだ。
「か、神城君……?」
私が彼を見上げた時、体育館の壁に押し付けられた。
ドンッと私の顔の真横に手をついた神城君。
こ、これって一体どういう状態……?
真剣な顔で私を見つめる神城君に、私の心臓は破裂しそうなくらいドキドキしていた。
か、顔が近いよ……っ!
「そんなにオレの事が嫌い?」」
「……え?」
「1年の時から避けてただろ?この前も、駅で声をかけた時、逃げるように反対側のホームの電車に飛び乗ってさ。家とは反対方向の電車に乗ってまで、オレと一緒にいるの嫌だったんだ?」
……あの時の事、バレてたんだ。