完璧男子に興味なしっ!


違うクラスだったら、神城君のファンになっていたかもしれないんだけどなぁ。



「桜葉さん、図書委員の仕事頑張ってね」



カバンを肩にかけて、教室を出ようとしたら神城君に声をかけられた。


ドキッとして思わず振り返ってしまう。


何で、私が図書委員の当番だって知ってるんだろう……?



「あ、う、うん。ありがとう……」



ドキドキしながら、答えて私は逃げるように図書室へと向かう。


何で知ってんの?!


もしかして、女の子の情報なら何でも知っているとか?!


そんな、バカな……。


自分の考えがバカバカしくて、思わず笑ってしまう。


図書室に入り、カウンターに座って私は作業を始めた。


< 6 / 55 >

この作品をシェア

pagetop