完璧男子に興味なしっ!


今日が終わった事にホッとするけれど、また明日、ユウウツな一日が始まる。


それを想像しただけで、思わずため息が出てしまった。


ああ、やっぱり早く席替えがしたいなぁ。



「桜葉さん……?」


「え?」



そんな事を思いながら、学校の最寄り駅の改札を通り抜けた時、後ろから声をかけられた。



「……っ」



振り返って、固まってしまった私。


ど、どうしているの……?!


そこにいたのは、制服姿の神城君。


まさか、バスケ部が終わる時間と同じ時間だったとか……?!



「か、神城君……。は、早いですね……」


「そうかな?部活終わって着替えてからすぐに来ただけなんだけど」



ああ、やっぱり……!


バスケ部が終わる時間と図書室が閉まる時間が一緒だったんだ……っ!

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