甘々王子にユウワクされて。


* 。☆ . * . : . + * : ゜+ 。



そのまま、互いに無言で第2会議室まで歩くと。


何やら大量のプリントを抱えるようにもった楓さんと会った。



「あー、結羽ちゃん! それにあっきーも」


「こんにちは。大変そうですね、大丈夫ですか?」



この間聞いた"あっきー"という愛称。


わたしが盗み聞きしていたことはばれちゃいけない、気をつけないと。




「もー大変大変! 実行委員長になっちゃってさ、あたし。あっきー半分持って!」


「は? 嫌だけど。てかあっきーって呼ぶな」



実行委員長、それは大変だ。


3年生だから受験勉強もあるだろうに。



「な、仲いいんですね、高槻くんと楓さん」



不自然にならないように、そう声をかけた。


ふたりが親密な関係にいるのは、すでに知っているけれど。



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