甘々王子にユウワクされて。
「そうだね! あっきーの家とはちっちゃいころから家族ぐるみの付き合いだったからねー。
幼なじみってやつかな?」
幼なじみ、なんだ。
当然木林くんもだろう。
3人で遊んだりしたんだろうか。
と、思ったら。
楓さんが、思い出を懐かしむように言った。
「小さいころよく4人で、近所の公園で遊んだよね」
……4人?
想像していた人数と違って、少し驚く。
「夏は花火してさ、そうそう、侑心が木に登って降りられなくなったりもしてたよね」
楽しそうに笑って話す楓さん。
高槻くんも興味なさそうにしながら、それでも先に行ってしまったりせずに付き合っている。