甘々王子にユウワクされて。


* 。☆ . * . : . + * : ゜+ 。



だけどある日突然、わたしがクラスメートに評価された。




文化祭まであと1週間となったとき。


真っ黒に塗った段ボールに、血しぶきなどおどろおどろしいイラストを描くことに。




「ちょっとまってマジ無理。全然血っぽくなんないんだけど」


「待ってよしののそれなんか生物の教科書で見覚えあるんだけど!」



その担当になっていた女の子たちが、赤いペンキを持って悪戦苦闘していた。


確かに段ボールに書かれたそれは、生物の教科書に載っているような……謎の微生物みたいな形としか言いようがなかった。



「……小柴さん藤山さん、少しいいですか」



見てられなくなって後ろから声をかける。


少し驚かせてしまったのか、彼女たちはばっとその場所をどけた。



びびった、みたいに話してる彼女たちを背に、ペンキを筆に取る。


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