甘々王子にユウワクされて。
実際制服のリボンと同じ生地だから、ペアみたいでよく合っているし。
黒いリボンも、ブレザーのすその黒いラインとマッチしている。
「ありがとう結羽ちゃん……! あっきーも! よろしくね!」
高槻くんへは少し態度が雑な楓さん。
ため息をつきながらはいはい、とでも言うように左胸につける高槻くん。
……あれ?
これって、よく考えなくても。
わたしのフィーリングカップルの相手って、高槻くん……!?
「2人からはペアを探す喜び奪っちゃったけど。でも中夜祭は楽しんでね!」
ばいばい、と走り去っていってしまう楓さん。
わたしは今夜のことを気にして、少しだけ二人きりなのを気まずく思っていた。
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