甘々王子にユウワクされて。
「大丈夫です。彼女待たせてるんで行きますね。教室はよろしくお願いします」
クラスはと言うと、隣で露出度たっぷりのサキュバスのコスプレをした坂場さんとの美男美女客寄せは、効果抜群みたいで。
ここは彼らに任せて大丈夫そう。
だけど。
「……結羽」
そう彼に呼びとめられた。
いつもより低いその声に疑問に思って振り返る。
「あのさ……文化祭一緒にまわれる時間あるかな?
俺、結羽とまわりたいんだけど」
少し熱い目で見つめられる。
いつもは閉じられている第2ボタンまでも開けられているからか、鎖骨や筋肉が覗いて、なんだかいつもよりかっこよく見えてどきりとした。