甘々王子にユウワクされて。
☆いつまでもキミの隣で
* 。☆ . * . : . + * : ゜+ 。
そして、流されるように乗ってしまった木林家の車で数十分。
少し大きな一軒家の一室、そこのローテーブルの前で座ったまま動けなくなっているわたし。
……どうしよう。
お父様がすごい美形で、緊張して、ほとんど何を話したか記憶にない。
そう真っ青になっていると、侑心くんが部屋に帰ってきた。
「お待たせ、ココア淹れてきたよ」
「ありがとうございます」
トレイにマグカップを二つ乗せて、器用にドアを開ける侑心くん。
それをいただくと、12月の寒さで冷えていたからだが温まって、少し肩の力も抜けた。
「……おいしいです」
「そ? よかった」