甘々王子にユウワクされて。
「……何か用ですか、しまうまさん」
「惜しい、いい加減覚えてよ! 俺きりんだから!」
あぁ、違ったか。
でもどうでもいいけど、図書室で叫ばないで。
みんなの邪魔になる。
それにわからないんだよ、どっちだったか。
彼がきりんやしまうまのように背が高いから、余計それを連想させられるし。
木に林と書いて、きりんと読む名字の彼。
2年に進級した、その日。
隣の席になった彼と出会ったんだ。
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