甘々王子にユウワクされて。



な、なんで今思い出してしまったんだろう。


少し恥ずかしくなる。



だけど。



……行っても、いいかな。


別に、しまうまさんを見に行くわけではなくて、デッサンの練習に。


動きのある絵とか、わたし苦手だし。


それに、前髪をあげていたしまうまさんもかなりかっこよくて……じゃあなくて。


イケメンさんだから目の保養になるのは確かだけど。




まるで自分に言い訳するように思考を巡らせていく。


大丈夫、別に見に行っても大丈夫。



そう言い聞かせて、わたしは体育館に向かって足を動かした。


少し胸が高鳴っているのは、きっと気のせい。




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