甘々王子にユウワクされて。


どうして高槻くんと楓さんが。


二人も知り合いだったの?



しかも、"あっきー"ってもしかして、晃斗くんである高槻くんのニックネームかな。


そんな親しい間柄だったなんて。




しかも驚いたことに、



「……ねぇ。佐久間結羽ちゃんのことなんだけど」



そこに出てきたのは、わたしの名前。



「……っ!?」


声を出さないようにするのに必死だった。


息を今まで以上にひそめる。



「……楓も会ったんだ、あいつに」


「うん。その場に侑心もいたよ」



存在を必死に消して、会話に耳をすませた。


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