how to love
転校 流莉亜side
私は茨城の中高一貫の中学に入学し、中学3年間を終え、高校1年生として過ごしていた。
そして高校1年生の夏休みが終わり、新たにここ東京の高校に転校した。
「茨城から転校してきた野澤流莉亜さんです。流莉亜さんはしゃべることができません。あいさつする?」
先生にそう言われ、私はみんなを見渡し、
『野澤流莉亜です。しゃべることは出来ないけどよろしくお願いします』
黒板にそう書き、みんなに一礼をした。

SHRが終わった瞬間、何人かが私のとこに来た。
次々と自己紹介をしてきて、色々な質問をされた。


「流莉亜、学校どーだった?」
学校から帰るとお母さんが夕飯の支度をしながら聞いてきた。
『みんな優しくてすぐ仲良くなれたよ』
私は手話でそういった。
「そっか、よかったー」
最近、耳が聞こえづらくなってきている。でも親にはまだ言えてない。
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