how to love
「じゃあな」
飛斗くんと大哉くんはT字路で左に曲がった。
私と唯翔くんと楓の3人は右に曲がった。
唯翔くんと楓に挟まれて違和感がある。
「楓もね、あのマンションに住んでるんだよ」
『運の悪いことに唯翔と同じなんだよねー』
手話をしながら小声で私にいう。
「楓、流莉亜ちゃんも同じだよ」
『え、そうなの?』
『うん』
『伊織は?』
『いるよ』
それを聞いてものすごく嬉しそうな顔をする楓。
「誰?伊織って」
「流莉亜の一つ下の弟」
唯翔くんの問いに楓が答える。
昔、楓と伊織と私でよく遊んだものだ。
『流莉亜ん家行っていい?』
『いいよ』
「よっしゃ!久しぶりだなぁ」
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