【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
□「強さに惚れた」!?
「行くぞ!!」
蓮央の言葉を合図に、【阿吽】の2人が動き出す。
「くたばれっ!!」
男が振りおろしてきた拳を軽くよけて、私も攻撃を繰り出す。
そのパンチは男のみぞおちに見事命中し、ズザザッと退いた。
「っ…!お前、まさか本当に……!?」
「そうだよ?私は、元黒薔薇。かかってきなよ、京也くん」
そう言ってニコリと笑うと、男は驚いたように目を見開いて口角を上げた。
「……おもしれぇ。楽しませてもらうぞ!」
本気を出したのか、男はさっきよりも素早い動きで私に殴りかかってくる。
殴っては殴られ、よけるだけで息が切れる。