【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「ぅおらっ!!」
正面から突き出された拳。
それをよけて攻撃しようとすると、ふわりと舞った黒髪を掴まれて引っ張られた。
「っ!?」
「ハッ、甘いな……これだから女は」
髪が抜けそうな痛みに顔をしかめていた一瞬のうちに、腹を思い切り蹴られた。
「っあ゙ぁッッ!!」
今まで感じたことのないほどの痛み。
この男……全く手加減してない……!!
「まだまだだ」
男の嘲笑とともに、何度も蹴りあげられる。
髪を掴まれているので、うずくまることも許されない。
──ドカッ!!
「っゴホッ……!!」
あまりの威力に、胃から上がってきた血が口からあふれる。