【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「咲誇っ……!」
「アンタの相手はあたしだよ?」
蓮央も、沙奈という女の攻撃をよけるので精一杯らしい。
「反撃しねぇの?」
男が笑いながら私の髪をさらに上に引く。
上を向かされ、上がってきていた血が下がっていって気持ち悪い。
「大丈夫か〜?すっげー苦しそう」
楽しそうに歪む男の顔。
まさに、悪魔、だ……。
「このままだとお前の負けだけど」
ニヤニヤ笑っている男。
その顔はもう勝利を確信している。