【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「こんなに強ぇとはな……。体力もケタ違いだ」
「アンタだって十分強いっての。こんなに蹴って、死ぬかと思った」
「はは、悪ぃ。女ってこと忘れてたわ」
「最低……」
軽くにらみながら男の上からどいて手を差し出す。
「さんきゅ」
「うん……わっ!?」
笑って私の手を掴んだ男が立ち上がろうとすると、逆に私が倒れ込んでしまった。
男の顔の横に手をつき、見下ろす格好になる。
それにしても、本当に綺麗な顔……
金髪も青の目も、その顔によく合っている。
「……そんなに見つめて、俺に惚れた?」
「はぁっ!?ば、馬鹿じゃないの!?」
「うわ、真っ赤。おもしれー」
からかってくる男を無視して立ち上がり、距離を取る。