【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー


「こんなに強ぇとはな……。体力もケタ違いだ」


「アンタだって十分強いっての。こんなに蹴って、死ぬかと思った」


「はは、悪ぃ。女ってこと忘れてたわ」


「最低……」



軽くにらみながら男の上からどいて手を差し出す。



「さんきゅ」


「うん……わっ!?」



笑って私の手を掴んだ男が立ち上がろうとすると、逆に私が倒れ込んでしまった。


男の顔の横に手をつき、見下ろす格好になる。


それにしても、本当に綺麗な顔……


金髪も青の目も、その顔によく合っている。



「……そんなに見つめて、俺に惚れた?」


「はぁっ!?ば、馬鹿じゃないの!?」


「うわ、真っ赤。おもしれー」



からかってくる男を無視して立ち上がり、距離を取る。
< 106 / 447 >

この作品をシェア

pagetop