【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
ニヤついて立っている金髪男と、不機嫌そうに見下ろしている金髪女。
「……最低男、京也」
「だからその呼び名やめろって。……総長さんよ、この戦いは引き分けだ。俺は負けて沙奈は勝ったからな」
「あぁ」
「……で、1つ言いたいことがある」
妖しく笑った京也は、私に視線を移した。
「その女……俺がもらうわ」
「「…………は?」」
私と蓮央の声が重なる。
「ちなみに沙奈はお前に惚れたってよ」
「うん♪だって蓮央君、あたしの好みだもん!」
いや、好みだもんって言われても……
「蓮央は、私のなんだけど」
「はぁ?なんでアンタのなの?あたしのだしっ!」
はぁぁ!?
この女……何言ってんの!?