【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「総長さん、咲誇って言うんだよな、この女。もらうから」
「やらねぇし、そいつの名前呼ぶな」
蓮央が腕を掴んで私を引き寄せる。
「こいつはもう俺のだし?」
あいたもう片方の手を京也が掴み、両方向から引っ張られている状態だ。
「蓮央くんはあたしの〜!」
「うわっ!?おい!!」
沙奈がぴょんと蓮央に飛びつき、手が離れた。
勢いがついて私は京也の方に倒れ込んでしまう。
膝の上に私を乗せ、ご機嫌に笑う京也。
「どーも、咲誇♪」
「どーもじゃない!離してっ!」
「無理〜」
コイツタチ悪い!!
酔った諒真さん並にタチ悪い!!
「おいさっきー!!俺をそのバカと一緒にするなよ!!」
あ、口に出てたか……
ヤバイ、と口をつぐむ。