【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー



「えーと……とりあえず、落ち着こう」



我に返った圭太がその場をまとめ出す。


さすが圭太ぁぁ!!


ホントに助かる!!



「京也に沙奈だっけ……も、2人から離れて、とりあえず座れ」


「……チッ、分かったよ」



京也は名残惜しそうに私を離し、不機嫌そうにソファーに座り込んだ。



「仕方ないなぁ、蓮央くん、また後でね♪」


「…………来い、咲誇」



蓮央に呼ばれるがままその胸に飛び込む。


あったかくて、大好きな蓮央の胸。


こうしていると、とっても落ち着く。



「お前だけは誰にもやらねぇ」


「私だって……蓮央を、誰にも渡さないよ」



傍から見たら、ただのバカップルかもしれない。


でも私たちは、数々の苦難を乗り越えて、同じ傷を負ってきた。


そう容易く切れる繋がりじゃない。



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