【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー




「あーあ、妬けるねぇ」


「蓮央くんはあたしのなのにー」



しつこい、あいつら……



「なぁ、お前らさぁ……。そんなに整った顔してんだから、他にもいるだろ?」



圭太が呆れたように言う。


しかし、2人は揃って首を振った。



「「誰も近くに寄ってこないから」」


「・・・マジかよ」



まぁ、暴走族の総長には、普通の人は寄ってこないよね。


出会いがないのは分かるとして。



「なぁ……そろそろ咲誇を返せよ」


「蓮央くん、キスまだ?」



・・・なんで私たちなの!?


他の人にしてよぉぉ!!


迷惑すぎる!!!



「咲誇は俺のなんだけど」


「何言ってんだ?俺のに決まってるだろ」



火花を散らし始める蓮央と京也。



「ねぇ……蓮央くんくれるよね?」


「……あげませんけど?」



私と沙奈も睨み合う。



「まぁまぁ、落ち着けって……って、聞いてねぇか」



圭太の宥めも耳に入らない。


< 113 / 447 >

この作品をシェア

pagetop