【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「よし、終わり。後はネクタイか」
しゅるしゅると器用に結び、綺麗な形のネクタイが誕生した。
蓮央ってやっぱりすごい。
「そろそろ動けるか?」
「……え、あ、そっか!」
蓮央に聞かれ、立ち上がろうとしてみる。
力を入れて、えいっと踏ん張ると、いとも簡単に立つことができた。
「やったぁ……!」
立つことにこんなに感動を覚えるなんて生まれて初めてだ。
「……効果は数十分ってとこか」
蓮央が何やらブツブツ言っているけれど気にしないっ!
やっと立てた!
嬉しくてスキップしていると、蓮央に腕を掴まれて引き寄せられた。