【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「ったく、アイツは……」
呆れたようにそれを見送った圭太が私の隣に座る。
「あんま気にするな、咲誇。ただの嫉妬だ」
「う、ん……」
今までのそれとは少し違う気がするけど……。
「でもよ、京也がお前に惚れてんのはマジでみたいだから気をつけろ」
「気をつけるって……?」
「男を警戒しろ。お前は隙がありすぎる」
警戒するって、どうすればいいのかな……。
少し距離をとればいいのかな……?
「……分かった。気をつけるよ」
「おぅ。蓮央の機嫌もすぐ直るだろうし、ゆっくりしとけ」
わたしの頭をポンと撫で、圭太は蓮央がいる部屋に歩いていった。