【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「──あ゙あ゙っ!!」
強すぎる力で引っ張られ、床に投げ出される。
──ブチブチッ!!
髪が、抜ける音がした。
男は手に絡みついた私の髪を払い落として腹をひと蹴りする。
「っぐ……!!」
京也に比べれば弱いけれど、相当な威力。
手足が痺れるほどの痛さだ。
「せっかくだから楽しませてもらうか」
にやけた男は私にまたがる。
いつもなら軽く振り払えるけれど、こんな大男に乗られたらピクリとも動けない。
首筋を男の舌が這い、寒気が走った。
「嫌だ……!!」
「大人しくしねぇと栗原を殺すぞ」
「っ…!!」
制服の裾から男の手が侵入してきて、恐怖に目を閉じた、そのとき。