【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「咲誇……!?」
聞き覚えのある声が、教室に響いた。
目だけを動かして声がした方を見ると……
この大男とは全く違う、綺麗な金髪。
透き通るような青色の目。
……京也が、王蘭の制服を着て立っていた。
「あ゙?なんだよお前、邪魔すんな!!」
「京也っ……!」
京也は数回瞬きした後、すべてを悟ったのか目をつりあげた。
「てめぇ……!!ぶっ殺す!!」
京也は助走をつけて跳ぶと、私の上の大男に飛び蹴りを食らわせた。
不意をつかれ、壁に叩きつけられる男。
呆気にとられている私を右手だけで抱えあげ、京也は歩に片手を差し出した。
「立てるか?」
「…うぜぇんだよ……」
その手を振り払い、歩は壁に手をつきながら立ち上がる。
「歩とかいったか、お前。咲誇を預かっててくれ、あのクソ野郎を殺す」
「ハッ…お前までやられるぞ……」
「なめんなよ、俺は総長だぞ」
京也は軽く笑って私を座らせ、私のはだけた制服を直した。
「ここで見てろ。俺の本気を見せてやる」
「ダメ…やられる……」
「いいから」