【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
わずか、数分の出来事。
「強い……」
私、こんな人と戦ってたの?
殺されてもおかしくない強さ……
「よし、完了……っと。2人とも平気か?」
「お前の手なんか借りなくても……倒せた」
歩が京也を睨みつけて自分の鞄を持った。
「おい……アンタも行くぞ」
「え…」
でも、助けてもらったわけだし……
何もしないで立ち去るのも、アレだし……
「ここに残んの?」
「……えっ…と…………」
「はぁ…。もう好きにしろよ!」
私をひと睨みした歩は、ガンッと壁を蹴って立ち去っていった。