【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「歩……」
後を追おうと一歩踏み出すと、手首を京也に掴まれた。
「咲誇……お前と話がしたい」
「え……」
どうするべきだろう。
きっと、歩の後を追うべきなんだと思う。
でも、私も彼に聞きたいことがたくさんある。
「……分かった。私も、聞きたいことがある」
「何でもどうぞ?」
京也が机の上に座り、あぐらをかいた。
「まず……何で、王蘭にいるの?」
「ここの生徒だから」
「嘘。今までアンタを見たことなかった」
「そりゃあ、年に1度しかこねぇし」
「そうなの?」
「世界No,1が取り仕切るここに来る意味なんて無いだろ?」
そう言われればそうか……。
年に1度しか来ないなんて、サンタクロースみたいな人だな。